マラリアの特徴

東南アジアや中南米など旅行後の感染症
●マラリアの原因は? 
亜熱帯にいる蚊(ハマダラカ)によってマラリア原虫が体に入って起こる病気です
発症する原虫の種類によって
①熱帯マラリア(悪性マラリア)
②三日熱マラリア
③四日熱マラリア
④卵形マラリア があります。

●マラリアの症状は?
激しい悪寒、頭痛、震えの後40度前後の高熱、咳、時には下痢や嘔吐を伴うこともあります。ひどめの風邪やインフルエンザの症状に似ています。数時間後 大量発汗後に  一時的に解熱 一定期間で再度同様の熱発作を繰り返す病気です。 次第に貧血や脾臓の腫れなどが出てきます。とくに悪性マラリアは脳症(意識障害)、肺炎(肺水腫も)、腎症(腎不全) などを起こすこともあります。

●マラリアの診断は?
血液を染色して光学顕微鏡でマラリア原虫を見つけることで診断がつきます。原虫の種類により治療法が変わります。

●マラリアの治療は?
三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアでは急性期にはクロロキンが使われますが、三日熱マラリア、熱帯マラリア(悪性マラリア)ではクロロキン耐性のものもあり、キニーネ経口剤、メファキン、ファンシダールの三種を使い分けます。

●マラリアを防ぐには?
予防に関しては、海外渡航時に日中に蚊に刺されない事が大切。長袖服・長ズボン の着用、虫除けスプレーで防ぎましょう。場合によっては予防服用や病気を疑ったら先に服用するという方法もありますが、服用時期や期間 薬の種類など海外のどこに渡航するのか、どういう症状がでたら服用するかなど専門的な知識が必要となりますので熱帯病に詳しい医師にご相談ください。