熱性けいれん

症状イメージ

熱性けいれん(ひきつけ)
心配いらないのでおちついて
こどもの救急搬送にもっとおおいのが熱性痙攣です
でも医師が救急車から病名をきいてほっとするのもこの病名?かも

熱性痙攣ってどんな病気?
熱がでてけいれんするが心配のいらない病気
熱性けいれんの原因は、38度以上の発熱によって引き起こされます。
熱がでるまえにけいれんだけが先行しておこることもあります。
赤ちゃんの身体は、未成熟なため、脳が発熱でを受けてけいれんを起こします。
生後三ヶ月から4歳くらいまでの乳幼児によく見られます。
5歳をこえるとおこりにくくなります。
一般的な病気で熱性けいれんであれば後遺症はのこらないので心配いりません

熱性けいれんがおこったら
おかあさんの観察が大切なんです
まずけいれんがおこったら 口にものを入れてはいけません
よく舌をかまないように 口に平たい棒をいれたり口に手を入れたりする方がいますが、
怪我をするだけで効果はありません。

けいれんが起こったらすべきことは
衣服をゆるめて、うすぐらくして むやみに揺らさない
まず時間をみる
15分以上つづいたり、24時間以内に2度のけいれんがおこらないか
けいれんの様子を観察する
けいれんに左右差がないか
余裕があればムービー写メールなどで様子を記録して担当医にみせると良いでしょう
体温を再度はかります
37度以下かどうか もちろんけいれんがおさまった後でかまいません

どういう熱性痙攣が心配なの
☆痙攣の時間が15分以上
☆痙攣の時間が15分以上と長かった場合
☆痙攣が治まっても長い間、意識が戻らなかった場合
☆痙攣に左右差があった場合
☆24時間以内に2回以上痙攣を繰り返した場合
☆生後6ヶ月以下や6歳以上で痙攣した場合
☆血縁者にてんかんの人がいる場合
☆37℃台で痙攣した場合痙攣に左右差があった場合

上のようなときには複雑性熱性けいれんの可能性があり、脳波検査などを勧められることがあります

熱性痙攣の治療は
ダイアップ(けいれん止め)をいれるくらい
熱の原因となる病気の治療が大切です。 けいれん止めは安定剤、睡眠薬の成分な
ので、熱が出るとすぐ治療前にけいれん止めを使うと、昼間から寝てしまい食事も薬も飲
めない自体になるとかえってマイナス
けいれんが起きた翌日必ず受診して、熱の原因治療をしてください。
解熱用の座薬の使用をされてください
けいれん止め(ダイアップ)の予防的投与は、寝る前一回くらいをおすすめしています
解熱用の座薬との併用は30分あければ大丈夫です

「てんかん」との関係
てんかんは脳神経に損傷が起こることで電気信号がショートしやすくなる病気です。
熱性けいれんが稀にてんかんに移行することがあるのは、高熱で脳細胞が変性して神経に異常が現れるためではないかと考えられています。
開業して17年でてんかんに移行したお子さんは一人もいません。
ごくまれなケースと考えて良いでしょう(*^_^*)