腎盂腎炎の診断と治療のポイント

症状イメージ

腎臓の出口にある腎盂の炎症・感染
かぜの症状がないのに38度をこえる発熱
かぜの症状もないのに、急に38℃以上の高熱が出ます。おしっこの回数が増え
たり、おしっこのとき痛がったりすることも。赤ちゃんでは、不快な症状を訴えられな
いので、顔色が悪くなったり、ふきげんになったりします。吐いたり、黄疸が見られ
る赤ちゃんも。お兄ちゃんになると背中や腰のだるさや痛みなどの症状がでます

大腸菌などの細菌が、尿路を逆行して炎症
おしっこの穴から菌が入る
大腸菌などの細菌が尿道→膀胱→尿管→腎盂と、腎臓から出る尿のルート
を逆行して腎盂に到着。これが原因となって、炎症が起こります。
この病気は抗生物質が効きますが、再発をくり返す場合は要注意。尿路の
先天異常も考えられます。
膀胱から尿道へと流れる尿が、膀胱から腎臓のほうに逆流すると、腎盂に細
菌が侵入しやすくなるのです。腎盂腎炎を起こした子供にかなりの確率で、この
膀胱尿管逆流現象が見られます。

抗生物質を服用し、3~4日で症状はおさまります
尿路に異常がないか検査して再発を防ぐことが大切
腎盂腎炎は、原因となっている細菌を調べて、抗生物質を服用します。3~4
日で気になる症状は消失。よくなったからといって受診を中断せず、検尿にて菌
がいなくなっているか確認して治療中止して下さい。また尿路に異常がないかど
うかを検査しておく必要があります。

膀胱尿管逆流があれば、抗生物質を長期に服用を
膀胱尿管逆流が見つかれば、感染を予防するために、長期間抗生物質を服
用します。成長とともに軽快することが多いのですが、場合によっては逆流を防
止する手術を行うこともあります。