江副クリニックが目指す「体全体を診る医療」

皆様、こんにちは。江副クリニック院長の江副之人(えぞえ くにひと)です。

当院では、ただ目の前の病気に対してお薬を出すだけでなく、患者さんの「体全体、そして生活全体を診る医療」を大切にしています。私たちが日々の診療で実践している取り組みと、そこに込めた想いをお伝えさせてください。

1. なぜ、ご家族のことやご職業をお聞きするのか?

初診の際などに、ご家族構成や生活環境、お仕事について詳しくお伺いすることがあります。「病気と関係ないのでは?」と思われるかもしれませんが、実は大いに関係があります。

日々のストレス、食事の環境、運動の機会などは、職種やご家庭の環境によって全く異なります。病気の根本的な原因を探り、その方に最も無理のない治療・対処法を見つけるためには、生活の背景を知ることが不可欠なのです。

2. なぜ、最新の体組成計で「無料・頻回」に測定するのか?

当院では、次世代のメタボ健診を見据えた最新型の体組成計を導入しています。そして、この測定とカラーのデータ用紙のお渡しを、あえて病院負担(無料)で、頻繁に行っています。

筋肉量や体脂肪率の細かな変化は、生活習慣病のコントロールにおいて「命綱」となる指標だからです。

  • 体脂肪率の変化と、各種数値(HbA1c・高脂血症・高尿酸血症)は、裏で深く結びついています。 体脂肪、特に内臓脂肪が変化すると、血糖値の指標である「HbA1c」、コレステロールなどの「高脂血症」、痛風の原因となる「高尿酸血症」の数値がダイレクトに連動します。

数値の変化を「見える化」し、患者さんと一緒に確認しながら、先手先手の予防と治療を行うために、当院はこの検査をとても重視しています。

3. 日本最多レベル「生化学43項目」の血液検査にこだわる理由

通常の病院で行われる一般的な血液検査(生化学項目)は、10項目ほどであることが多いです。これは、どこの病院で受けても患者さんのご負担額(国の定める料金)は変わりません。

しかし当院では、同じご負担額のまま、日本最多レベルである「43項目」の精密な検査を行っています。 「1つの病気に1つのお薬」を出すだけの治療では、隠れた大病を見落としてしまうかもしれません。体全体を包括的にデータ化することで、本人も気づいていない「隠れた病気のサイン」をいち早く見つけ出し、早期に対処することに全力を尽くしています。

4. 「調剤薬局」ではなく「院内処方」を続ける意義とお薬の管理

当院は、お薬を薬局ではなく、クリニック内で直接お渡しする「院内処方」にこだわっています。これには、患者さんにとって非常に大きなお役立ちの理由があります。

① 患者さんの経済的メリットを、必要な検査代に

院内処方にすることで、薬局で発生する「調剤基本料」や「薬学管理料」などの費用がかかりません。 具体的な費用としては、1回の処方につき、おおよそ数百円から、お薬の種類や量によっては1,000円前後の自己負担額が安くなります。 私たちは、この浮いた費用を、患者さんの健康を守るために本当に必要な「一歩進んだ精密な検査代」に充てていただきたいと考えています。

② 高齢期こそ「お薬の数を減らし、1つの病院でまとめて管理する」

年齢を重ねるほど、受診する病院が増え、お薬の数も膨れ上がってしまいがちです。しかし、本来大切なのは「体全体を把握している1つの病院が、責任を持ってお薬全体を管理すること」です。

当院では、できるだけ少ない通院回数で、最終的にお薬の数を減らしていける(ポリファーマシーの解消)環境を整えています。そのために、当院では他院の倍以上、あらゆる種類のお薬を院内に常備しています。

⚠️ 【当院の負担と、患者さんへのお願い】

現在、病院側には「薬価差益(薬を処方することで出る利益)」はほとんどありません。むしろ、膨大な種類のお薬を院内で品質・在庫管理することは、経営的にも業務的にも非常に大きな負担となっています。

当院では、看護師が一つひとつ責任を持って正確に調剤を行ったあと、お会計へと進みます。そのため、どうしても他院に比べて待ち時間が長くなってしまうことがございます。

当院のスタッフ一同、患者さんの健康と安心のために、日々この過密な業務の中で一生懸命に頑張ってくれています。

  • 私たちの医療方針(体全体を診るための質問や検査)をご理解いただける方

  • 院内処方のメリットと、それに伴う待ち時間にご協力いただける方

このような、医療を一緒に作っていってくださる患者さんに、ぜひお越しいただきたいと願っております。

いつも当院を温かく支えてくださり、本当にありがとうございます。皆様との信頼関係を第一に、これからも誠実な医療をお届けしてまいります。

江副クリニック 院長 江副之人