てんかんの診断とポイント

症状イメージ

脳波の異常から起きるひきつけなどの発作
いちばん大きな発作は、けいれん
脳の一部から異常な刺激が発生し、けいれん(ひきつけ)などの発作が起きます。いち
ばん大きな発作は「けいれん」。ほかに、「一瞬だけ意識を失う」「急にボーッとする」「急
に変な行動を始める」などがあります。ほとんどは、遺伝には関係ありません。

症状に合った薬を飲んでコントロール
症状に合った薬を服用すれば、発作を防いだり、進行を止めることができます。医師の
指示を守り、長期にわたって薬を飲む場合もあります。経過によっては、薬を減量、中
止できる場合もあり、勝手に薬を中断すると重い発作を招くことがあるので、必ず医師
の指示を守るようにしてください。

生活リズムが乱れたときに、発作が出やすい
発症は5歳ごろと思春期がピーク。5歳くらいの子供の場合、疲れるまで遊んだときや、
発熱によるストレスがあるときなどに、発作が出やすくなります。思春期ではホルモンの
影響や、生活リズムの乱れなどが関係しています。
薬でコントロール困難な子供でも、生活リズムを整えると発作がおさまることがあります

受診時に用意したら診断に役立つもの
病院で受診する場合、どんな状況で発作を起こしたかを伝えることが必要です。診断
には脳波検査を行いますが、脳波がしっかり調べられるのは5~6歳くらいから。乳幼児
期には、はっきりとてんかん波が出ないことがあります。
よく熱性けいれんとの関連を心配されるママやパパがいますが、熱性けいれんとてんかん
は、あまり関係ありません。ただ熱性痙攣でも15分以上の継続、けいれんの左右差、
24時間以内に二回の痙攣などがあれば脳波検査後によっては内服が必要なことも

赤ちゃんに起きるてんかん
ごくまれにですが生後4~7カ月の子供が起こすてんかんが「点頭てんかん」。カクンカクン
と何度もうなずくような発作です。発作は数秒ですが、1日に何度も起こすのが特徴。こ
うした症状がある場合は、すぐに医師に相談しましょう。