肥満症

症状イメージ

肥満症のポイント
肥満症の子供が増えています
●食べ過ぎや運動不足が主な原因です
肥満以外に特に病気がないものを「単純性肥満」といいます。体質もありますが、ほと
んどが食べすぎや運動不足が原因です。 今は病気がなくても、肥満度が高いほど、
子供でも脂質異常症や高血圧、脂肪肝、糖尿病などが起こりやすくなります。

●肥満度をチェックしましょう
肥満度(%)={実測体重(kg)-標準体重(kg)}÷ 標準体重×100
※20%以上が肥満。
20~29%=軽度肥満 30~39%=中等度肥満 40%以上=高度肥満

カウプ指数=体重(g)÷{身長(cm)×身長(cm)}×10
(14~18を正常範囲とする)

●幼児期以降の肥満は、注意が必要です
赤ちゃんの肥満は、あまり心配いりません。1歳をすぎて歩き始めると、肥満は急速に
解消されることが多いのです。
幼児期以降の肥満には注意が必要。そのまま学童期を迎え、大人になってからの肥
満へとつながる可能性が高いのです。

●中等度・高度肥満は、小児科を受診
軽度肥満は、食べすぎに注意すれば、成長に伴ってバランスがとれることが多いです
中等度・高度肥満は、一度、小児科を受診することをおすすめします。脂質異常症や
高血圧、脂肪肝、糖尿病などがないか調べ、肥満の程度や合併症に応じた治療や
生活指導を受けることになります。症候性肥満といって染色体やホルモン異常などが
原因となる肥満(プラダー・ウィリ症候群など)もあります

●食事療法と運動療法が基本
肥満は、エネルギーのとりすぎが、いちばんの原因です。太りぎみかなと思ったら、お子
さんの食生活を見直してみましょう。制限なくおやつを食べていたり、牛乳や清涼飲料
水を水代わりに飲んでいませんか?野菜ぎらいで、カロリーの高いお肉や揚げ物ばか
り食べていませんか?
肥満の子供は、運動不足でもあります。寝転がってテレビゲームしていませんか?
お手伝いを習慣づけ、楽しめる運動遊びに誘うなど、体を動かす習慣が大切です