●T-cho 総コレステロール

 

コレステロールは細胞膜や血管壁、ホルモンの材料で不可欠なものですが、過剰になると動脈硬化の原因となります。成長期や食事の偏りによりむしろ低コレステロールの患者さんが多数見られるようになりました。こういう方はご飯、パン、麺類、果物 お菓子を減らして油もの、肉系 魚系を増やしましょう。高脂血症については総コレステロールより最近はLDL HDL TGを目標に薬剤コントロールするようになりました。
冠動脈疾患がある LDL-c 100以下 HDL-c 40以上 TG150以下
高血圧・糖尿病(境界域を含む) 喫煙 家族に冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)
LDL-c120~140以下 HDL-c40以上 TG150以下
何のリスクもない
LDL-c160以下 HDL-c40以上 TG150以下
高脂血症は悪玉が160以上ならクスリを服用するかきちんと運動食事療法をした方がいいという事です。LDL-c(悪玉コレステロール)は80以下と140以上では心筋梗塞に約4倍なりやすくなります。LDL-c(悪玉コレステロール)が基準値以下でも中性脂肪が高い、HDL-cがひくい時にもリスクとなります。
総コレステロールが
【基準値以上】高脂血症 糖尿病 脂肪肝 甲状腺機能低下症
【基準値以下】肝硬変 栄養障害(とくに炭水化物と糖質が多い) 甲状腺機能亢進症
低コレステロール血症は一人暮らしで食事のバランスの崩れた人や、離乳期の子供、成長期の運動をする小中学生に多いです。とくに両親が肥満気味で和食にしすぎると3歳以下の40%が本人の体型にかかわらず低コレステロール血症です。成長が妨げられたり 低身長になったり、また血管がもろくなり中年移行に脳出血のリスクが増します。
★コレステロールをクスリは嫌なので健康食品で下げたい
トクホ(特定保健用食品)といわれるものでもコレステロールを下げる作用はありますが
①高い(月4000円~6000円)なのに効果は医薬品の1/3(LDL-cで15程度)
②副作用はある(トクホでも肝機能障害などの副作用が出る事も)
③トクホ同士を飲み併せても効果がなくむしろ副作用が増えるだけの事も
病院で後発品高脂血症の薬を一ヶ月処方しても2000円~3500円 LDL-c45~70下げる事ができます。まずクスリででも正常値に戻して 食事療法・運動療法をしながらクスリを飲まなくて良い状態に量を徐々に減らしていく事が理想的かも。

 

★コレステロールをあげる食べ物
ごま・きなこ・ピーナッツ・アーモンド・マヨネーズ・ドレッシング・エコナ・オリーブオイル・揚げ物が上げます。体に良いと思っている牛乳、ゴマ、果物もミカンもリンゴもバナナも上がります。間食(せんべい一枚で1k散歩 ケーキ1個で7キロ散歩)やランチ、バイキング(1000~2500kcal)、飲み会、 夕食の食事会(2000~3500kca)などでも上がります。アルコール中ジョッキで3.5キロのジョギングまたは6kの散歩のカロリーです。
★運動してコレステロールが下がる?
年齢と体重、筋肉量などで消費カロリーは変わります。体重が軽い、身長が低い方がカロリー消費により沢山の運動が必要となります。たとえば体重76キロの僕がランチ食べすぎた分1000kcal減らすためには 13kのジョギング又は25kのウォーキングが必要です。
もちろんしないよりした方が絶対効果はあります