頭痛(筋緊張性頭痛)

筋緊張性頭痛の診断とポイント

偏頭痛・群発性頭痛との見分けが大切

 

頻度★★★★

要点
慢性頭痛で最多。ストレスや肩こりにより頭と首の筋肉緊張・収縮し、痛みが起こる頭痛。
睡眠不足・夜更かし・生活の不規則・運動不足・二合以上の寝酒夕食時間の遅い事なども増悪因子。
頭を、締め付けられる痛み、首から肩に放散痛あり、ごろ寝TVやごろ寝読書、ごろ寝スマホも誘因となる。
頭痛(緊張型頭痛)について
頭痛(緊張型頭痛) なりやすい人
①仕事にパソコンをよく使う。
②ごろ寝TVやごろ寝読書、ごろ寝スマホ。
③姿勢が悪い、猫背だ。
④夜寝るのが遅い、寝付きが悪い。
⑤仕事や家庭のことが、不安だ。仕事のストレスが多い。
⑥イライラしても、誰にも話せない。
⑦冷え性。肩こりやすい。
⑧枕が合わない。
⑨運動は苦手。車移動で歩かない。
⑩目が疲れやすい。 老眼でもめがねをかけない。

 

日常生活から考えられる原因
①身体ストレスによる頭・肩の筋肉のこり(過緊張)
長時間のデスクワークのように同じ姿勢を続けることで、肩や首の筋肉がこり、緊張型頭痛の原因となります。枕の高さが合わないといったことも、頭痛の原因となります。
②精神ストレスによる頭・肩の筋肉過緊張
人付き合いがうまくいかない。上司や仕事のプレッシャー、悩み、過剰な営業目標など精神的ストレスにより、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。

 

頭痛(緊張型頭痛)の症状
①痛みがダラダラ連日続く
きっかけなしに起こる頭痛。肩から首から首筋後頭部~こめかみにかけて圧迫されて、締め付けられる、ハチマキを強く締めたり、小さな帽子を無理にかぶったときのような圧迫された頭痛が起こります。
②肩こりや首筋、目の疲れ
頭をはじめ、背中、肩、眼などの筋肉の緊張から頭痛が起こります。体のだるさや、頭位変換性めまいのような症状も見られます。

 

日常生活でできる予防法
①ストレスの軽減を心がける
緊張型頭痛は、緊張しやすい真面目で、神経質な人に多いのが特徴です。人間関係など、多少おおらかに、心にゆとりを持ってリラックスするようにしましょう。そして、ストレスの軽減を上手にしていくことが大切です。没頭できる趣味やリラックスする時間を持つことで対応していきましょう。
②緊張した頭部や肩、首筋の筋肉をじっくりほぐす
頭の周りや肩、首筋などの筋肉の緊張から、緊張型頭痛は起こります。こりの部分を蒸しタオルやホットパックで温めて、血行を促進し、緊張を緩和しましょう。また、深呼吸し体を軽く動かして、リラックスするゆとりを持ちましょう。
③長時間パソコンに、小休止を
頭部や肩、首筋の筋肉の緊張を取り除くために、眼を冷やしたり、遠くを見たり、お茶を飲んだり、長時間続くデスクワークに休憩を。画面の明るさを変えるだけで軽減する事もあります。パソコンソフトで超ブルーライト削減など眼の疲れの少ない画面にできるものもあります。パソコンを見つめすぎ注意、考えるときは眼をそらすなど、気を使いましょう。

 

治療
①姿勢、体型、生活習慣をよりよいものに
普段の姿勢やデスクワーク、ストレス、眼性疲労、体重増加、睡眠障害など緊張型頭痛なりやすい習慣を改善しましょう。ごろ寝三兄弟(TV 読書 スマホ)は厳禁です。
②運動などで血行を改善する
緊張型頭痛は、運動や、入浴で血行改善、楽になります。片頭痛は逆に悪化することがあります。
③薬で楽にする
緊張型頭痛は、激しくない長い間痛みが続きます。起こりにくくするために筋肉の緊張をとり肩こりを楽にする薬で頻度を減らして、起こったときに病院で処方される薬を飲むとより楽に過ごせます。