「愛する人に、日本一のお好み焼きを」

料理は科学であり、そして何より愛情です。愛する人の胃袋を掴み、心を鷲掴みにするための「完全勝利マニュアル」を、関西風・広島風の両方で作成しました。

これは単なるレシピではありません。お店の味を超え、愛する人の記憶に一生刻まれるお好み焼きを作るための、愛と科学の集大成です。ぜひ患者さんにお渡しいただき、この恋の大一番、必ず勝利で飾ってください!第一部:関西風お好み焼き – 「ふわっとろっ」愛情凝縮の豚玉
【コンセプト】
生地そのものの美味しさと、山芋が生み出す究極の「ふわとろ食感」で勝負します。混ぜ方と焼き方が全てを決める、シンプルながら奥深い一品です。

【材料】(直径20cm 1枚分)

カテゴリ 材料 分量 絶対に守るべきポイント
A. 究極の生地 薄力粉 50g 必ずふるいにかけること
大和芋(なければ長芋) 50g 皮をむいてすりおろす。これが「ふわとろ」の心臓部
B. 究極の出汁 100ml 下記の方法で必ず作ってください。市販の出汁とは別物です
卵(Lサイズ) 1個
C. 具材 キャベツ 200g 粗みじん切り(5mm〜1cm角)。食感を残すのが重要
天かす(揚げ玉) 20g(大さじ4) 良質なものを使うとコクが全く違います
青ネギ(小口切り) 20g(大さじ4)
紅生姜(みじん切り) 10g(大さじ2)
D. 主役 豚バラ薄切り肉 80g(3〜4枚) 少し長めのものが焼き上がりが美しい
E. 焼き油 サラダ油 大さじ1
豚の脂(ラード) 小さじ1(あれば) これで焼くと香りとカリッと感が格段にアップします
F. 仕上げ お好み焼きソース 適量
マヨネーズ 適量
かつお節(花がつお) 適量
青のり 適量

【究極の出汁の作り方(100ml分)】

小鍋に水120mlと昆布(5cm角)1枚を入れ30分置く。

弱火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。

かつお節をひとつかみ(約5g)入れ、火を止めて1分待つ。キッチンペーパーで静かに濾す。絶対に絞らないこと! 雑味が出てしまいます。

完全に冷ましておくこと。

【作り方:一工程ずつ、心を込めて】

生地作り: ボウルにふるった薄力粉を入れ、中央にくぼみを作る。そこへBの冷たい出汁を少しずつ加えながら、泡立て器でダマにならないよう混ぜ合わせる。

山芋と卵を投入: 1にすりおろした大和芋と卵を加え、全体がなめらかになるまで混ぜる。

【最重要ポイント】具材との融合: 2の生地に、Cの具材(キャベツ、天かす、ネギ、紅生姜)を全て入れる。ここからが勝負! スプーンやヘラで、ボウルの底から生地をすくい上げ、空気をたっぷり含ませるように「さっくり」と混ぜる。 決して練ったり、混ぜすぎたりしないこと。目安は15〜20回ほど。キャベツの間に空気が入ることで、ふわふわになります。

焼きの儀式: ホットプレート(200℃)またはフライパンを熱し、サラダ油(とラード)をひく。3の生地を全て流し込み、厚さが2〜2.5cmになるように丸く形を整える。

主役の登場: 生地の上にDの豚バラ肉を一枚ずつ、少し重なるように広げて乗せる。

蒸し焼き: 蓋をして中火で5分。ここで生地を押さえつけるのは絶対NG!ふっくら感が失われます。

感動の反転: 蓋を取り、焼き色を確認。美しいきつね色になっていたら、2本のテコ(フライ返し)を使って、思い切って一気にひっくり返す!

仕上げの蒸し焼き: 再び蓋をして弱火で5分。豚バラがカリッとし、中にじっくり火を通します。

最終反転と仕上げ: 蓋を取り、もう一度ひっくり返して豚肉の面を上にする。火を止め、ソース、マヨネーズ、かつお節、青のりを美しくトッピングして完成!

第二部:広島風お好み焼き – 重なる美味の層、職人技の一枚
【コンセプト】
クレープ状の生地、山盛りのキャベツ、パリパリの麺、そして卵。全てのパーツが一体となった「味のシンフォニー」で彼の心を揺さぶります。

【材料】(直径22cm 1枚分)

カテゴリ 材料 分量 絶対に守るべきポイント
A. 生地 薄力粉 40g
水 60ml
みりん 小さじ1/2 生地の伸びを良くし、風味を加える
B. 具材 キャベツ 200g 2〜3mm幅の千切り。これが甘みを引き出す鍵
もやし 50g
天かす(揚げ玉) 15g(大さじ3)
青ネギ(小口切り) 15g(大さじ3)
豚バラ薄切り肉 60g(2〜3枚)
かつお節(粉末) 小さじ1 生地とキャベツの間に振り、旨味の土台を作る
C. 麺 中華蒸し麺(焼きそば用) 1玉 袋から出して軽くほぐしておく
サラダ油(麺用) 小さじ2
D. 仕上げ 卵(Lサイズ) 1個
お好み焼きソース 適量
青のり 適量

【作り方:層を重ねるように、丁寧に】

生地作り: ボウルに水、みりん、薄力粉の順に入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜておく。

聖なる生地引き: ホットプレート(180℃)またはフライパンにサラダ油(分量外)を薄くひき、Aの生地をお玉一杯分流し、お玉の裏で直径22cmほどの円形に、クレープのように薄く伸ばす。
土台作り: すぐに生地の上にかつお粉を全体に振りかける。
具材の山: その上にBの具材を、キャベツ→天かす→青ネギ→もやし→豚バラ肉の順で、こんもりと山のように乗せる。
つなぎ: 全体の上から、残っている生地を少量、糸のように垂らす(つなぎの役割)。
第一の反転: ここが最初の難関。2本のテコを生地の下に深く差し込み、山を崩さないように「えいっ!」と一気にひっくり返す。
蒸し焼き: 蓋をして弱火で7〜8分。キャベツがじっくりと蒸され、甘みが最大限に引き出されるのを待つ。絶対に押さえつけないこと。
麺のパリパリ化計画: 具材を蒸している間に、ホットプレートの空いたスペース(または別のフライパン)にサラダ油(麺用)をひき、ほぐした中華麺を広げる。ヘラで軽く押さえつけながら両面を焼き、円形に整え、表面がパリッとするまで焼く。
合体: 蒸しあがった7の本体を、テコでそのまま持ち上げ、8のパリパリ麺の上にスライドさせて乗せる。
卵のステージ: 再び空いたスペースに卵を割り落とし、黄身をヘラで潰して円形に広げる。

最終合体: 卵が半熟のうちに、9の本体を麺ごと持ち上げて卵の上に乗せる。

グランドフィナーレ: 卵に火が通ったら、全体をひっくり返し、卵の面が上に来たら完成!ソースと青のりをかけて、熱々のうちに召し上がれ!
さらに美味しくするには 海鮮の具材を刺身にして 海鮮を一番最後に足すとさらにおいしくなります