泣きひきつけ・ひきつけ・噴怒けいれん

症状イメージ

泣きひきつけ・ひきつけ・噴怒けいれんののポイント
泣き入りひきつけ・ひきつけ・噴怒けいれんとは…
泣き入りひきつけは、急に転倒したり、大騒ぎして怖がらせるようなことがあったときに1~
2回くらい大きな声で息をはいたまい泣き方をすることがあります。その際に息継ぎが
できず唇が青くなります。体の筋肉がピクピクけいれんしたり、顎が小刻みに震えたりする
こともあります。そして1分以内にまた普通の呼吸状態に戻ります。泣き入ったときに息を
止めて痙攣のようになる「泣き入りひきつけ・ひきつけ・噴怒けいれん」と言われています

起こしやすい年齢は
生後6か月から2歳までのお子さんです。覚醒しているときにみられ決して寝ているときは
みられません。5、6歳ころに自然に発作は起こらなくなります。

原因は..
.  すべてではありませんが、長く息を止めると失神をおこしやすい異常反射を有しているこど
もにおこりやすいです。小さなお子さんでは誰でも息をとめて顔色が青くなることがあります
これは特に心配することではありません。失神がなければそれ自体は異常ではありません

頻度は…
毎日、1~2回位ある子供もいれば、月にそれくらいしかおこさない子供もいます。頻度が
多いほど悪いわけではなく、またてんかんや脳障害をおこすような心配もありません。

泣き入りひきつけで急いで処置が必要な場合は?.
泣き入りひきつけを起こし、呼吸を回復させるため急いで救急車で受診が必要な場合は
①1分以上息ができない場合
②6か月以下の乳児で青白くなる場合ば急いで受診しましょう。

顔色が青白くなるよりも蒼白になるようならば急いで受診しましょう。
泣き入りひきつけは夜間や時間外にいそいで受診する必要はありません。
平日の診察時間帯ににかかりつけ医に相談してください。
泣き入りひきつけが1分間以上(正確に時間を計ってください)
意識障害があるような泣き入りひきつけ
筋肉がピクピクけいれんするような泣き入りひきつけ
1週間に1回ぐらい泣き入りひきつけがみられるようになった

処置は…
パニックにならず、落ち着いてください。突然死するようなことはありません。
人工呼吸など蘇生行為をしたり、110番しないでも大丈夫。ほとんどすぐに回復します
赤ん坊を揺すらないでください(頭蓋内出血をおこすことがあります。)。
吐いたり、呼吸が難しくなるので口の中に物を入れないでください。
気持ちが和らぐまで冷たい小さな濡れタオルを額に当てるのもよいでしょう。
泣き入りひきつけがあれば、ひきつけが何分続いたか時間を正確に計ってください
ひきつけが1分以上あれば薬が必要とすることがありますのでひきつけ時間は正確に!

泣き入りひきつけが回復した後は…
周囲の心配そうな雰囲気を本人に感づかれないように、気持ちを和やかにしてください
お子さんがなにかして欲しくてかんしゃくを起こして泣き入りひきつけを起こすようなことも
発作後甘やかしたり、なにか物を与えたりしないでください。今度はそのために泣き入り
ひきつけを起こすようになることもあります。家族の優しい愛情があれば大部分は泣き
入りひきつけはなくなります。こどもと同じように家族がかんしゃくやイライラがあればいい
ことはありません。