単純ヘルペス

症状イメージ

単純ヘルペス感染症の特徴
単純ヘルペス感染症の種類
1 型 小児期 初感染 顔・口唇・眼・皮膚に発症
気づかない感染が多く、三叉神経節や仙骨神経節の知覚神経節細胞に進みひそかに感染 します。
2 型 思春期に多く陰部部や尿道に発症
潜伏期は2~14日 直接(触れて)感染、間接(タオルなど)感染です
単純ヘルペス感染症の症状
Ⅰ.ヘルペス歯肉口内炎
①生後 6 ヶ月~ 3 歳の乳幼児に多い
②単純ヘルペスの初感染でおきます
③潜伏期は 2 ~ 7 日で、39 ℃台の高熱が続きます。
④顎下リンパ節がはれ、口の中(ほほ、唇、舌、歯肉)が赤く腫れ、水疱ができます。
⑤破れてかさぶたに。歯ぐきは赤く腫れ、出血して強い痛みを伴い、よだれが増えしみるため食事がとれなくなり脱水も起こしやすくなります。 ふつう7 ~ 14 日でなおります。

Ⅱ.カポジ水痘様発疹症
湿疹、またはアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患のある 0 ~ 5 歳の乳幼児に、 単純ヘルペス がはじめて感染して起こります。
好発部位は、顔・頸・胸・腕などです。
発熱、食欲不振、不機嫌で始まり、無数の小水疱が出現し、融合して親指くらいの大きさになります。
皮膚は、周りが赤い臍のある水ぶくれが特徴です。
破れ、かさぶたになります。 2 ~ 3 週で直ります。
軽い病気ですが、 3 歳以下やや免疫力が弱い人は高熱が続きひどくなることがあります。

Ⅲ.口唇ヘルペス
口や唇のまわりにぴりぴりした発疹ができた後、水ぶくれになります。
かさぶたになり、1~ 2 週でなおりますが、体調が悪いと繰り返しできます。

Ⅳ.その他
新生児ヘルペス・ヘルペス脳炎・ヘルペス性え疽・ヘルペス性角結膜炎 などがあります 。

単純ヘルペス感染症の治療
軽症 抗ウイルスの軟膏。ひどいとき、または体がよわっているときは抗ウイルス剤の飲み薬を、重症例には入院して抗ウイルス剤の点滴を1週間から2週間します。 点滴をアシクロビルを入院の上、点滴静注(1日 3 回、 7 ~ 14 日間)します。

単純ヘルペスの介護は?
①食事   しみないことが大切、辛いもの、酸っぱいものが厳禁です。飲み物は牛乳が一番しみません。意外にしみるのスポーツ飲料。アイス、プリン、ゼリーも良いでしょう。 口当たりがよいものを頻回に何回かに分けて与えてください。
食後のうがいで口の中を清潔にすることが大切です。
②入浴
高熱のある時や、元気のないときは避けてください。体をふくタオルが感染源になるので要注意です。
③感染予防   タオルやスプーン、お箸、食器は別にすることが大切。  患部を触った時にはよく手を洗ってください。
、  症状が落ち着くまでは外出を控えることが大切です。